*初恋*

スポンサー広告

スポンサーサイト

 
 拍手お返事について バカップルのPost-night festival
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



もくじ   3kaku_s_L.png   スポンサー広告
*Edit   

「二次創作」
短編

To what position does he like?

 
 拍手お返事について バカップルのPost-night festival
みえ様からいただいたネタ…いくつかあったのですが、琴美ちゃんが出てくるもので「Good husband and wife's day」の数年後を書かせていただきました♪

甘いのかギャグ系なのかはわかりません。自分で書いたくせに…。
今回は見送ったのですが、妊婦琴子との入江くんでムフwwwと思ったシーンも浮かんでしまって…イタキス、本当に好きなんだなぁと我が事ながら実感してました(^^)


前回の作品に拒否反応の出なかった方、お時間がありましたら見てみてください♪






To what position does he like?




「ママー、パパー!」

 きゃ~、と子ども特有の甲高い声を上げながら、琴美が芝生を駆け抜けていく。
 直樹と並んで歩きながら、琴子は目を細めた。
 妊娠高血圧症で倒れた時はどうなることかと思ったけれど、その後、琴子自身慎重になったことや直樹を始めたとした家族のサポートもあり、こうして無事子どもを得ることが出来た。
 その幸せを、こうしたふとした時に強く感じる。
 それは、生死が身近な仕事をしているせいかもしれないし、自身が母親を幼くして亡くしたせいかもしれない。
 二親揃って子どもの成長を見つめることができること。それを当たり前だとは思えず、琴子は今を愛しく思う。

「ここ、気持ちいいよ~!」

 ぶんぶん大きく手を振る琴美に応えるのは、意外にも子煩悩になった直樹だった。
 琴子より一歩先に出ると、琴美のところへ走っていく。
 
(いいな…こういうの)

 ふふ、と琴子は笑った。



    *********

 

 紀子お手製の、随分と力の入ったお弁当を食べ、親子三人で芝生に座る。
 小さな口のくせに、大人の真似して大きな口でおにぎりを頬張った琴美の口の周りは、ご飯粒でいっぱいだ。
 琴子が丁寧に取ってやると、琴美がくすぐったそうに肩を竦めた。
 自分もおにぎりを食べながら、直樹が琴美を覗き込む。

「美味しいか?琴美」
「うん!おばあちゃんは天才!」

 紀子が聞いたら泣いて喜びそうなことを言って、琴美が笑った。
 
「琴美ね、みんな大好きなの」
「へぇ」
「おばあちゃんも、イリちゃんじいじも、アイちゃんじいじも、裕樹お兄ちゃんも大好きなんだ♪」
「たくさん好きな人がいるのいいね、琴美」

 両親から交互に話しかけられて、琴美が満面の笑みを浮かべる。
 その姿はとても無邪気なもので、琴子と直樹もつられるように笑顔になった。
 …が。
 顔は琴子に似ていても、性格はどちらかと言うと直樹寄りな琴美である。
 ふふーん、と笑うと、びしっと指を立てた。

「しつもーん!」

 小さなぷくぷくの指が1本立ち、琴子と直樹は顔を見合わせた。
 
「パパの一番好きな人はだーれ?」

 直樹は目を瞬かせ、何を言い出すのかと琴美を見た。琴子は驚きはしたようだが、それよりも直樹の答えが気になるらしい。
 父親として答えるのか、それとも夫として答えるのか!?
 琴子が琴美同様ドキドキして見つめると、直樹は盛大なため息をついた。

「パパが好きなのは琴美だよ」
「やったぁ!」

 ニヤッと笑って、琴美が琴子を見る。この小さなライバルは、蹴落としどころもちゃんとわかっているらしい。
 琴子は「くぅ~っ」と唇を噛んだ。

「パパはみーちゃんが一番好きなんだもん!」
「そーだな~」

 この親子…と、琴子が恨めしげに見つめる。
 琴子をからかって遊ぶことに楽しみを見出す辺り、間違いなく二人は親子だ。
 しかし。
 琴美が琴子をちらっと見て、にんまりと口を歪めて発した言葉に、琴子と直樹は凍りついた。
 
「ざまーみろ♪」
「「え!?」」

 一体いつどこで覚えてきたのかわからないが、使い方は間違っていない……のだけれど。
 琴子がジロッと直樹を見た。こういう言葉教えるのは入江くんでしょう?と顔に書いてある。
 悪いことを吹き込むのは父親、と母親が思うのは、どこの家庭でも共通のようだ。
 琴子の視線を受けて、直樹が少し慌てたように言う。 

「…俺じゃないぞ」
「ふーん…?」

 ちっとも信じていない目で、琴子が直樹を見る。
 先ほどのこともあって、どうも琴子の臍はお腹ではなく良くて脇腹、下手すれば背中までズレてしまっているらしい。
 つん、と顔を背ける琴子に、琴美がすりすりと寄っていった。

「マーマ、怒っちゃった?」
「ううん、みーちゃんには怒ってないわよ?」

 つまり、パパには怒っているわけだ。
 賢い琴美はその辺を理解するのも早く、ご機嫌を取るように琴子の頬にキスをした。

「パパに悪気はないの。ママ、許してあげて?」
「琴美…どこでそういう言葉を…」
「ヨシヤ君のママに、ヨシヤ君のおばあちゃんが言うんだって」

 それはまた、家庭の事情が垣間見える告白である。
 琴子は乾いた笑みを浮かべた。聞いてはいけないことを聞いた気もする。
 幼稚園で仕入れてきた情報を披露する琴美の額に、今度は直樹がキスをした。
 琴美がくすぐったそうに笑う。 

「パパ?」 

 見上げる琴美に、直樹が優しく語り掛ける。

「あのな、さっき言った通り、パパとしてなら琴美が一番だよ。だけどパパじゃなくて、ただの入江直樹としてなら、ママが一番かな」
「入江くんっ」

 どうやら、どちらの顔も立たせる術を見につけたらしい直樹の言葉に、琴子が目を潤ませた。
 両親のラブラブっぷりには慣れてきたはずの琴美も、さすがにこれには言葉を失う。
 ぽかんと口を開け、どちらからともなくキスをする二人を見つめた。
 仲が悪いよりは断然良いのだろうけれど。
 琴美ははー…と感心したように二人のキスを見て、それから、ニヤリと笑った。

「パパとママがちゅーしてるー!!」

 ―――子どもの高い声はよく響く。
 琴美のその叫びに、100m先の人まで振り返った。
 慌てて離れる二人を、近くに座っていた人たちがクスクス笑って見ている。

「み…みーちゃん!!」
「だって、ほんとだもーん。パパとママはラブラブなの~!」
「きゃああ!」

 やられた…と笑う直樹の横で、琴子が悲鳴を上げる。
 琴美がケラケラ笑っていた。
 どうも、こういうことに対する羞恥心が薄いのも、直樹の血を引いたらしい。その辺に関してだけは唯一まともであると胸を張れる琴子が、周囲の視線に居た堪れず、真っ赤になって俯いた。

「明日幼稚園で自慢しちゃおーっと」
「や、やめてぇえええ~~~…」

 琴子が呻くのを、直樹が笑って見ている。直樹は琴美の頭を撫でた。

「いいよ、たくさん自慢しておいで」
「うん!」
「入江くん!?」

 母親になっても、まだどこか少女のような雰囲気を残す琴子は、直樹には面白くないほど人気がある。
 たまに送りにいくとそれを感じることがあり、直樹には琴美の『自慢』が素晴らしく良いものに思えた。
 自分以外の男が琴子に色目を使うのを封じるには、この無邪気な小悪魔を使わない手はない。
 ―――父親になっても、相変わらず直樹”らしさ”は絶好調のようだ。
 


 そのうち、琴美は満腹になったこともあって、琴子の膝の上でお昼寝を始めてしまった。
 くぅくぅと眠る琴美に、琴子と直樹はまたも目を細めている。
 直樹もまた、琴子の隣で横になった。

「なぁ」
「うん?」
「お前は何番目に俺が好きなんだ?」
「…へ?」

 呆気に取られ、琴子は直樹を見下ろした。
 特にふざけた様子もなく、直樹は琴子を見上げている。その視線の真っ直ぐさに恥ずかしくなり、琴子は口を尖らせた。

「みーちゃんの次だから、二番じゃないの」
「へー…」

 直樹の目が、先ほどとは違う意図を持って細められる。
 これでは、夜に酷い目に合うのは間違いない。琴子は咳払いをすると、ぷいっとそっぽを向いた。

「そ、それはお母さんとしてだけど。ただのあたしなら……」
「お前なら?」
 
 琴子の手を、直樹が包む。
 きゅん、と胸が高鳴るのを感じ、琴子は頬を赤く染めた。

「比べる人がいないから、順番なんてないよ。あたしは昔から、入江くんしか好きになれないんだもん」

 その言葉に、ようやく直樹の眼力が緩む。
 直樹は起き上がると、もう一度琴子にキスをした。琴美が眠っているから安心したのか、琴子も嬉しそうに目を閉じる。
 
「後でいっぱい可愛がってやるな」
「……ばか」

 くすくす笑い合う二人を、遠くに潜む望遠レンズ付きのカメラが捉えていた。



      ********



「い、い、い、入江くんっっ!!!!」

 翌日。
 日勤から帰ってきた直樹は、帰ってくるなり真っ赤になった琴子に怒られていた。

「もうみーちゃんのいるところで変なコト言わないで!!」
「はぁ?なんのことだ?」

 怒りで目まで潤ませた琴子が、意味がわからずにいる直樹を睨む。

「今日ねっ、みーちゃんったら幼稚園で話したのよ!ほらみーちゃん、何て言ったかパパにも教えてあげて!」

 琴子の足元でにこにこしている琴美が、直樹にまとわりつきながらのたまった。

パパとママが公園でちゅーして、パパは後でママをいっぱい可愛がってあげたんだよー……って自慢しといた☆

 さすがにこれには直樹も驚き、琴子を見る。
 えっへん!と胸を張る琴美は、どこまでも得意気だ。
 どうやら寝ていると思っていたのに、ちゃっかり起きて聞いていたらしい。
 憐れな琴子は、迎えに行った幼稚園で教師からこの話を聞き、さらに帰りしな遊ばせていた園庭で、わが子からその話を聞いたママ友に散々からかわれて来たのだ。
 直樹は額の髪をかき上げ、苦笑した。
 
「…参った」
「あたしの台詞よ、それはっ」

 恨めしげな琴子の言葉が響く、入江家の玄関であった。



 END



琴美に振り回される二人が楽しくて、またも長く…もう少しスッキリまとめるはずだったのに(--;
すいません、長くお付き合いさせてしまって…。
ああ、でもみーちゃん可愛い♪
アニメ版では4歳にしちゃ幼いイメージだったので、あのくらいの女の子によく見られるおませなエッセンスをプラスしてみました。エッセンスの加え方を間違えたんじゃないの?という気もしないでもないですけど(笑)。


拍手、コメントのお返事は本日夜にいたしますね(もう少し早くできたらいいんですけど…)。
関連記事

総もくじ 3kaku_s_L.png 【二次創作】
もくじ   3kaku_s_L.png   短編
*Edit ▽CO[5]
Tag List  [ * ]    

~ Comment ~

上手だぁ~。 

      おはようございます。
 初コメです。いつもガァツリ読ませてもらってます。ありがとうございます。
みーちゃん・・・直樹より上手のようなぁ・・・。声もあるけど・・・みーちゃんの声表記がスゥンゴク大きい~ とてつもなく大きいと分かりました。

 何気に昨日の直樹の言葉を 可愛がってやるな から 可愛がってあげたんだよ と過去形にしてるから 見ちゃったの?みーちゃん・・・それはないけど 直樹~一本取っちゃったぁ~。

絶対 琴子はタジタジだと思う。

末恐ろしい幼稚園児(笑) 

子供ってホント素直に表現するというか
大人が言ったままを(場も考えず)言葉にするというか
恐ろしい生き物ですよね~(・・;) 
我が家の小娘も口にフタができないので意識して
「パパが世界で一番カッコいいよね~☆」と心にもないこと刷り込みしております。

みーちゃんの場合は入江DNAを受け継いでるだけあって、狙って言っているような気もするけど・・
入江くんとみーちゃんにいじめられて琴子はいったいこの先どうなってしまうんだろう。
早く外見は入江くん、中身は天然琴子DNAをうけついだ
王子を仕込むしかないですかね。。
あの天然が二人いても怖い気がしますけど(笑)

でもあの伝家の宝刀「ざまーみろ♪」はどこで仕入れてきたんだろうぉぉ。。

コメントありがとうございます。 

>吉キチ様

はじめまして!初コメントありがとうございます♪
みーちゃんの声は、アニキスのまんまでイメージしていただけるとwあの無邪気な声であんなこと叫ばれたら、私なら振り返ります(笑)
わかってやってる辺り、みーちゃんはかなりの策士…知能はパパ似と思っています。

きっと琴美はすごく自慢げに語ってくれちゃって、お友達は意味わからなくても自分のママに話たりして…お迎えに来た琴子が真っ赤になる、と。見ちゃったんですかね(笑)?でも入江くんの場合、あんまり気にしなかったりして……!?
タジタジ琴子も大好きなのです♪是非また遊びにいらしてくださいませ。お待ちしております!

コメントありがとうございます。 

>たらこ様

恐ろしいですよね~…(--;
多分、うちのこととか幼稚園に筒抜けなんだろうな、と覚悟はしていますが……怖い怖い。でも、口が裂けてもたらこ様のように「パパが世界で一番~」なんて言えないです(笑)あ、世界で一番グータラ…なら言えるかも、ですがww
もし自分の娘がみーちゃんだったら、末恐ろしすぎて下手なこと言えなくなりそうです(^^;

入江くんもみーちゃんも、琴子が大好きなんだけど、ついついからかってしまう似た者親子なんだと思います。
琴子がんばれ!悔しかったら、たらこ様の仰るように、入江くんの外見で中身が琴子な王子を産むしかないですよね♪一姫二太郎計画で!
そして、入江くんとみーちゃんがヤキモチを妬いて……なんだかすごい家庭になりそうですが(笑)

アニキスでも、25話の予告で言ってるんですよね、みーちゃん。それで入江くんと琴子が驚いている声が入っていたんですが……結婚式のDVDとか、紀子ママと一緒に見てて覚えたのかな?とか思っています(^^)

拍手お返事 

みなさま、たくさんの拍手と、そしてコメントまでいただけてとっても嬉しいです!
ありがとうございました!



>りりぃ様

こんばんは!コメントありがとうございます~♪
辺境で細々とはじめたこのブログですが、支えてくださる皆様が心の励みなんです!イリコト好きの皆様、本当に優しくて…。
また遊びにいらしてくださいね。お待ちしております(^^)



>naotti3様

なんだか入江くんは、自分の子にすらヤキモチ妬きそうな気がするんですよね。もちろん表面上はサラッとしてて、全く気にしていないように振る舞いながら。そのくせ、事あるごとに「琴子は俺の!」というオーラはぷんぷん振りまいてる気がします(笑)
そんなパパを見て育つ琴美は、一体どんな子になるのでしょう~(^^;
なんだかんだ言いつつも、変わらぬ愛情で結ばれてるイリコトを大事にしていきたいと思います♪



>TOM様

朝、とっとと起きて子どもが動き出す前にこそこそっとパソコンを弄る癖がつきました(笑)
入江くん、あの面倒くさそうな大学病院の医局で鍛えられて、ああいう場面で両方の顔を立てる術を身に着けていそうかな、と思ったんですよ~。高校生の頃は馬鹿らしいと無視していても、頭はいいわけですし。それが必要だと思えばやるようになって…でも、そうなったのは琴子のお陰だと思いますが。
妊娠中の琴子…考えたんですが、妊婦のムフフ♪(笑)は好き嫌いが出るので、妊婦でデレまくる入江くんくらいにしておいた方がいいのかな、と思っています~。お腹が目立たないうちならOKですかね!?
まあ、私の力では、普段の裏SSとそんなに描写は変わらないんですけどね(^^;
もしアップするとしても、パスは変えないと思います。お馬鹿なので、上手いクイズが作れないんですよ(笑)
あとあと、メールありがとうございました!なるほど~、とニヤニヤしながら読ませていだきました。
週末にお返事させていただきますね♪



>みえ様

そうそう、絶対ちゅーの現場はたくさん見てると思います!だから、世の夫婦はこんなもんだと思っているかもしれないですよね(笑)それをまた幼稚園で常識として披露して、お友達に驚かれて。お友達はお家に帰ってから自分の親に聞いたりして「入江さん家は毎日キスしてる」なんて噂があっという間に広まるという…。
妊婦琴子のお話は、妊娠がデリケートなものかと思って、慎重に書いています(^^)そのせいで全然まとまらなくって。まあ…妊婦話になると、紀子ママがかなりの確率で登場するからっていうのもあるのですが(笑)
少しずつ増やしていけたらと思いますので、気長に見ていただけると嬉しいです♪がんばりますね!
管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
  • 【拍手お返事について】へ
  • 【バカップルのPost-night festival】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。