*初恋*

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「二次創作」
短編

Good husband and wife's day

 
 拍手お返事(11/22分) 拍手お返事について
11月22日…良い夫婦の日、だそうですね。

間に合いませんでしたが・・・orz

旦那を放置してムフフとイリコトを書いている私には縁遠い言葉です(笑)
年々どうでもよくなる…(酷。でも超本音)

ほのぼの目指してみました。




Good husband and wife's day




 結婚記念日の翌日、琴子と直樹は井の頭公園に来ていた。
 学生時代から馴染みのある公園だ。
 紀子がお弁当を作ってくれると言ってくれたけれど、ボートから落ちたあの初めてのデートを辿ってみるのも悪くないと思って、断った。
 そのため、お昼はハンバーガーだ。
 池を見渡す木陰で、二人は仲良く並んでいた。
 
「美味しいね、入江くん!」

 大きな口でハンバーガーを頬張る琴子に、直樹は目を細めた。
 昔、彼が結婚するだろうと想像していた女は、こんな風に食べたりしなかった。ハンバーガーではなくレストランを好み、公園ではなく美術館を行き先とするような人をイメージしていた。
 けれど、直樹が選んだのはその正反対に位置する琴子。
 美味しい、美味しいとにこにこ笑う琴子に満足し、直樹はごろりと横になった。
 もちろん、枕は琴子の膝だ。

「わわっ、入江くん!?」
「なんだよ」
「え、いや…びっくりしただけ……デス」

 僅かに頬を染め、琴子がもそっとハンバーガーに噛みつく。
 緊張したのか先ほど寄り小口で、直樹はぷっと吹き出した。

「少し寝ていいか?」
「どーぞどーぞ」

 直樹はとっくに食べ終わっているが、琴子はまだポテトが残っている。
 ハンバーガーの最後の一口を口に放り込み、琴子は己の膝の上で眠ろうとしている愛しの旦那さまを見下ろした。
 そよそよと吹く風は、11月の割に暖かい。今年は暖冬かな、なんて思う。
 おかげで、こんな草っぱらで昼寝をしていても風邪はひかずに済むだろう。
 琴子はポテトを1本つまむと口に入れ、もぐもぐと食べながら飽きずに直樹を見つめた。

(まつ毛長いなぁ……鼻もすっと通ってて、それにこの優しそうな口。これがあの悪態をつくのよねぇ…)

 安らかな寝息をこぼす直樹の唇は、日ごろの口の悪さを感じさせない。
 この端正な顔立ちの男から、バカだのどんくさいだの…少なくとも最愛であるはずの妻に向けるにはどうかと思うような言葉が湯水のように溢れてくるとは誰も思いまい。
 琴子はくすっと笑った。
 それでも直樹が好きだ、と思ったから。

 そうっと手を伸ばして、直樹の髪を優しく梳く。一応ワックスで整えてはいるようだけれど、根元以外は本来の柔らかさを保っていた。
 
「おでこ出すと、案外かわいーかも?」

 忍び笑いが零れる。
 いつも夜は先に力尽きてしまうから、こんな風に直樹の寝顔を見たことはない。
 入江くんはどんな時でもステキ、なんて相変わらずのことを思ったりした。



 どれくらいそうしていただろうか。
 一時間は経ったと思うけれど…。
 別に、足が痺れたわけでもない。直樹に膝枕するのが嫌なわけじゃない。
 ただ……そろそろ自分を見てほしいな、と思った。寝顔は思ったより可愛いし、この時間も有意義なのだけれど、やっぱり直樹と話していたいから。
 琴子は薄く開いた唇に指で触れた。
 柔らかい。
 カチンコチンの石のように思っていたわけではないけれど、なんだか不思議な感じだ。
 
「入江くーん……旦那さまー。起きてくださーい」

 返事はない。
 表情にも変化はなく、琴子からはまだ眠っているように見えた。

「起きないと…キス禁止にしちゃうよー」

 くすくす笑いながら囁くと、驚いたことに、ぱっと直樹の目が開いた。
 さすがにこれには驚いて、琴子は目を瞬かせた。

「…それは困る」

 困るのか、入江直樹。
 というより、一体いつから起きていたのだろう。
 琴子は目をぱちぱち瞬かせ、直樹を見ている。目を開けた直樹は、驚いて固まったままの琴子を下から見上げて口の端を上げた。

「何だよ、そんなに驚くことか?」
「え…だ、だって……そんなにキスしたいのかと…」
「お前はしたくないの?」
「……」

 むう、と琴子が口を尖らせた。そんな言い方はずるい、と思っているのが目から伝わってくる。
 すっかり目を覚ました直樹は、ぷっと吹き出した。
 目は口ほどに物を言い、とはよく言ったものだと思う。
 直樹はくっくと笑いながら、腕を伸ばして琴子の頭を引き寄せた。

「じゃ、いいじゃん。似たもの夫婦ってことだろ」
「入江くん…」

 琴子の甘えた声がする。それは、普段は寝室でしか聞くことのないものに近かった。
 重ねるだけのキスをした直樹も、それには苦笑するしかない。まさか真っ昼間の公園で襲い掛かるわけにはいかないのだ。
 そのくらいの良識はまだ残っている。

「帰るか」
「え~、もう?」

 むくりと起き上がった直樹を見て、琴子がぷくっと頬を膨らませた。それでも、直樹の言うがままに片付けも始めている。
 ふいに直樹は、さきほどまで琴子が背を預けていた木に琴子を押し付けた。
 なに、と琴子が言う前に唇を塞ぐ。
 先ほどとは違って深いキスをすると、みるみる琴子の体から力が抜けた。
 
「足りないなら、続きは家でしてやる……今はこれで我慢な」

 琴子が小さく頷いた。
 それはキスだけじゃ足りないと言っているのと同義だったけれど、素直に認めるくらいには正直になったというのか、直樹の教育の成果というべきか。どちらにせよ、直樹には満足のいく反応だった。
 すっかり脱力してしまった琴子の手からトートバッグを奪うと、片付けたものを入れていく。
 ほら、と手を差し出すと、逆らうことなく琴子の手が重ねられて、直樹は目を細めた。
 それは、琴子の好きな直樹の表情のひとつ。
 琴子は嬉しそうに微笑み、直樹の手を借りて立ち上がった。

「帰ろ、入江くん♪」

 ダンスのステップでも踏み始めそうな軽い足取りの琴子に手を引かれ、直樹が歩き出す。
 数年後、繋いだ手の間には家族が増えているかもな、などと思いながら。





END




ギリギリセーフ!!
何がって…これまでの作品群を見ていただければわかるかと(笑)
これなら「ほのぼのです」って言ってもいいですよね…???

 
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~ Comment ~

拍手お返事 

>TOM様

原作通り、琴子のイメージしたプラン通りのデート…も考えたのですが、そうすると結局原作と同じ道を辿ることになってしまって(笑)私の妄想力では限界を迎えたので、こんな形になりました(^^;
私も、多田先生のあの素晴らしい原画で、イリコトの膝枕を見てみたかったです~!アニメで妊娠疑惑は一応形を見ましたが、膝枕はアニメですらなかったんですよねぇ。萌えシチュだと思うのですが!
確かにキス禁止、えっち禁止にしたら、入江くん別人のように従順になりそう…まあ、彼が限界を迎えると同時に琴子は酷い目にあうと思いますがw
結婚記念日は、何それ美味しいの、というレベルまで扱いが下がりました…どうしたら、琴子みたいにいられるのか、それだけでも琴子に教えてほしいです!



>naotti3様

私も最近まで知らなかったんですが、なんかニュースだか見てたらやってたんですよね。それで、これネタにならないかな~と、洗濯を干しながら妄想していたんです(笑)私の妄想は、9割がた家事中に行われるので。
うちも現実は…です(^^;いつからこうなったのかな、うちは…と呆れながら、ラブラブ入江夫妻を書いてました(笑)



>みえ様

うわぁ、素敵な経験ですね!私、自分でもしたことないんですよ~(笑)当然、してもらったこともありません。なので妄想の膨らむこと膨らむこと!しかも面白いネタまで……琴美ちゃんを絡めたもので、書かせてください!お願いします~!
あと、完璧に18禁ですよね、には吹きました(笑)頑張ります(^皿^)
入江くんの骨折も、原作でも美味しい雰囲気で終わっているのであれの延長を見てみたい気もするし、退院後もなかなか…入江くん頑張ってくれそうだよなぁって思ったらどっちがいいかな、と迷っています。やっぱり退院後の方がいいでしょうか???前者だとがんばるのは琴子で、後者だとがんばるのは入江くんになるのかな…まあ、どちらにしても「完璧18禁」でございます(笑)
このブログ、皆様の出してくださるネタに大分救われておりますので、ガンガン教えてくださいませ。こちらこそよろしくお願いいたします!頑張ります~!(って、こう書くと選挙みたいですね…)

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コメントありがとうございます。 

>みえ様

ふふ、どこも年数が経つとそんなもんなんでしょうか(笑)入江夫妻のようになる道はなかなか厳しいですよね…。
確かに、絶倫入江くんが2ヶ月も我慢できるはずがないです!どっちも妄想しやすいですよ(笑)却下なんてそんな、もったいない!ぜひぜひ活かさせていただきたいです!
九州旅行の後に振り返る…結果、R18になりつつあります~。もう少しで「END」と打てそうな感じで♪体で慰めるのは、入江くんの専売特許!?ですよね(笑)
原作イリコトが琴子目線が多く、またツンのときはとことんツンなので、せめて二次ではデレを
出していきたいと思います!次の更新が何になるか未定ですが、お待ち下さいませ(^^)がんばります~!

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>アミキママ様 

>アミキママ様

こんばんは!この辺境の地までようこそお越しくださいました(^^)

早速ですが、ご質問の件について。
そちらは申請制などではないんです。
パスワード必要作品のタイトルをクリックすると「パスワード入力」と「ブロとも申請」が出てきますよね。
そこで「パスワード入力」を選択していただくとその先にクイズが出ていて、答えを入力すると読める、というものになっています。
クイズはすごく簡単で「入江くんの誕生日を西暦で入力してください」というものですので、そのものズバリの答えというのはお伝えできない、ということにしております。
ちなみに、数字は連続して入力していただいて構いません。
ネット使用環境下なら、調べればすぐに答えが出てくるような簡単なものですので、アミキママ様もすぐに見ていただけると思います。ぜひぜひ、お時間のある際に挑戦してやってくださいませ(^^)

お問い合わせありがとうございました!

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