*初恋*

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 バカップルのHigh school life -Dの目撃- バカップルの新婚ノート-ご馳走様でした編-
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「二次創作」
青い入江

no reason etc.

 
 バカップルのHigh school life -Dの目撃- バカップルの新婚ノート-ご馳走様でした編-
またまた、青い入江くんのお話です。

コメントのお返事は今日の夜にさせていただきますね!
携帯からなもので…お返事は帰ってからゆっくりと♪

no reason etc.





『おーっと!A組の入江くんが、F組の相原さんをおぶって保健室に行く模様ですッッ』

 そんな実況を受けて、直樹が琴子を負ぶっていく。
 
「ね、ねぇ…いいの?」
「…もう馴れた」

 ため息交じりに言う直樹に、琴子はぱふっと背中に顔を預けた。
 せっかく彼がそう言うのだから、これ以上言うのはやめようと思ったのだ。下手に突くと、ならやめるとか言い出して、振り落とされかねない。
 
「おい、首絞んなよ」
「はぁい」

 じろっと睨まれて、琴子は腕の力を緩めた。でも、あまり緩めると落ちてしまう。
 結果、それなりの力で抱きつくしかなかった。
 ささやかとはいえ、柔らかな膨らみが直樹の背中で押しつぶされる。
 その感覚に落ち着かない気分にさせられながら、直樹は琴子を抱えなおした。





 保健室に着くと、そこに保険医はいなかった。
 あれだけ大々的に実況したのにと思わないことはないけれど、恐らく、グラウンドのテントで対応するのが今日の保険医の仕事なのだろう。
 それを失念したのは直樹だ。
 戻るのも選択の一つだが、また琴子を背負って移動するのは面倒だった。
 直樹は琴子を丸椅子に下ろすと、消毒用具を持ってきた。

「勝手にいいの?」
「いないんだから仕方ないだろ」
「…入江くんがやってくれるの?」
「嫌なら別に」

 じろっと睨むと、琴子が慌てて首を横に振った。
 直樹の腕を掴み、引き留める。
 自分の堅い腕に触れる柔らかい琴子の指先に、直樹は僅かに眉を顰めた。
 何故だか、心がざわめく。

「離せよ。ちゃんとしてやるから」
「う、うん…」

 清潔なタオルを見つけ出し、流しで濡らして固く絞る。
 それで、まだ砂の残っていた膝を拭いてやる。
 何度か丁寧に繰り返すと、ようやく傷の全容が露わになった。 
 やはり、最初に着いたであろう膝が一番酷く、ずるりと皮が剥けていた。
 一人で転んだだけなら擦り傷程度で済んだかもしれないが、その上から直樹が倒れて下敷きになってしまったのだ。この程度は仕方ないのかもしれない。

「酷いな」
 
 直樹は思わず呟く。琴子の足は白く、それだけに傷の酷さが際立った。

「帰ったらお袋に病院に連れてってもらえよ」
「え、いいよ。そんな…そこまでしなくたって」
「汚く残るぞ」
「それは…嫌」
「なら行け」

 こく、と琴子は頷いた。
 直樹は消毒薬を手に取り、丁寧に消毒していく。

「つぅ…」
「我慢できるか?」
「う、ん……でも、イタタ…」

 ちりちりとした痛みが走り、琴子は顔を顰めた。
 それを目の端に捉え、直樹はふっと息をかける。そうすると少しマシになるのか、琴子がほっと息を吐いた。
 そうして少しずつ消毒をして、一番大きなカットバンを貼り付ける。
 他の細々した擦り傷にも同様の処置をして、直樹は立ち上がった。
 琴子は戸惑いの色を強く浮かべて、直樹を見上げている。

「それじゃ」
「あ……ありがと」

 本当は、F組まで送ってやればいいんだろう。
 さらに言えば同じところに帰るのだから、背負ってでも連れて帰ってやればいいのかもしれない。
 けれど、そこまでしてやる理由を直樹は見つけられなかった。
 では何故、また新たな噂になるとわかっていて、ここまで連れて来たのか。
 ……その理由も、直樹には見つけられない。

 ただ。

(俺の下敷きになったせいで怪我されたまんまじゃ、後味悪いからだ)

 そうだ。だからだ。
 あの白い肌に傷が残ったら嫌だと思ったとか、そんなことじゃない。
 まして、金之助が付き添うのも気に食わないと思ったことは、絶対に…ないはずだ。
 




「あら、お兄ちゃん。琴子ちゃんは?」
「保健室にいるよ」
「っまあ!どうして一緒に連れてきてあげないの!ほんっとーにあなたって子は!」

 きんきん怒り出す紀子を一瞥することもなく、直樹はクラスの中へと戻っていった。
 紀子が教師に断りを入れて、保健室へ行くのが見える。
 そう。
 今、このもやもやしたモノに無理して向き合わなくても、琴子のフォローなら紀子がする。
 そのことに妙に安心しつつ、直樹は目を閉じた。
 手のひらに残る琴子の肌の感触が、やけに生々しかった。



 END




以前、拍手で名無し様からいただいた、オムニバスでショートでもいいから!という、直樹の心情変化ものです。
多分、この体育祭のハプニングの辺りでは、良くてこの程度なのではないかと。
結婚後なら、自分で背負うかタクシー手配するかしてでも一緒に帰ると思うんですけどね(笑)
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~ Comment ~

拍手お返事 

>紀子ママ様

青い、あお~い入江くんです(笑)この青さ、すっかり忘れていたので遥か霞みのような記憶を掘り起こして書きました。でもそもそも枯れた青春時代だったので、あんまり参考にもならなかったんですけども(笑)
D君にもコメント寄せてようとして下さってたんですね!ありがとうございます。お気持ちだけでも十分嬉しいです~♪


>TOM様

大学時代もねらい目たくさんですよね!私もその辺りでもよく妄想してます。もちろんこの時も、傷も見てるけど、ふくらはぎとか、太腿もチェックしてたと思います。私の中で、琴子は胸はないかもしれないけど、他は女の子らしいというか、柔らかそうなイメージあるので♪
こういうの書きつつ、すぐ下のファイルはエロだったりして、なんだかすごいことになってますが……まとまりなさすぎで、すいません(^^;
どっちもまたアップしていきたいので、また見てくださいね♪お待ちしております!



>名無し様

こんばんは!そう、以前お声をいただいて「あ、それも面白そう」と思ったので、2作品以上になった時にカテゴリ追加したんです(^^)楽しそうな提案、ありがとうございました!
増えていくペースはゆっくりだとは思いますが、楽しんでいただけたら嬉しいです♪
原作はほとんど琴子目線ですもんね。少女マンガですから仕方ないかもしれませんが、せっかくなので二次で妄想を続けさせていただこうと思っています。マタニティも楽しんでいただけたようで、よかった~!妊娠はデリケートな話題なので、あれもけっこうドキドキしながらアップしたのです(^^;
ショートでも、というありがたいお言葉をいただけたので、また形にできたらアップしますね!ぜひぜひ、また遊びにいらしてください。お待ちしております!

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

 

miyacoさん、こんばんは。
琴子をわざわざおんぶして保健室に連れて行く行為・・・
自分が怪我を酷くさせたという罪悪感 < 金ちゃんに介抱させたくない
って感じがしますね。(本人は否定してますけど・・・バレてるよ私らには・・・)
こんな高校時代の胸キュン物もいいわ~!
意識し合ってるドキドキ感が伝わってきます。

オコチャマ 

   おはようございます。
 直樹は 琴子に意識しまくりですねぇ。 心配とかもゴマカシタリ・・・恋にはまだまだ、オコチャマですねぇ。 オブッタのだって誰にも触らしたくないんだよねぇ。 色々言われても譲りたくないんだよねぇ・・・やっぱぁオコチャマだぁ~。  

>naotti3様 

青い入江くんもいいですよね♪結婚後の熟成した(?)感じも好きですが、琴子が好きなんだかどうだか自分でもわかっていない頃も大好きです(^^)
多分、本人以外は「あれで好きじゃないって…(汗)」ということも多かったんじゃないかと妄想しています。
調教師直樹も大好物…(笑)ありがとうございます~!
段々と変態度が上がってる調教師直樹も、ぜひまた楽しんでいってくださいませ♪

>たーくんママ様 

あのおんぶには、やられました!何がって、私の妄想にびびびっと(古)きましたもん!
あれでもう少し直樹が琴子に積極的だったら、魅惑の保健室プレイになるところなんですけど(笑)
金ちゃんに譲るの、絶対面白くないって思ってますよね!
大学時代の駆け引き(と呼べるかは微妙ですが)も好きですが、青い青い入江くんも妄想してて楽しいです♪
ドキドキ感が伝わったとのお言葉、嬉しかったです。ありがとうございました!

>吉キチ様 

こんにちは!
無意識だけど意識しているのではないかと思って書きました(^^)おぶらなくたって、肩を貸す程度でもよかったのにね…(笑)あんなアピールしちゃうんですもの!オコチャマで青くて…けど、そういう直樹も大好きです♪
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