*初恋*

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「バカップル」
バカップルライフ

バカップルのCampus Festival

 
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TOM様からネタをいただいた、二人の最後の大学祭ネタです♪
入江くん視点で進みます。
料理し切れているかは微妙ですが。


私にとっては恐怖の入江くん視点です(笑)
今回も危なかった~!…でも踏みとどまってカギはついておりません。




バカップルのCampus Festival




 今年、あたしは女としてのプライドの全てを賭ける―――!!!


 …みたいなことを言って、俺との別行動を宣言した琴子。
 俺は実習もあるし、最後だろうと何だろうと学祭なんてそれほど興味ないから、琴子が見たくないならそれでいいと思っていた。
 あいつが見たいと言うから、付き合ってやってただけだから。
 けど、さすがに今年は失敗したかと思った。


 俺は興味ないから途中まで知らなかったんだけど、今年はミス斗南だけではなく、ミスター斗南とやらも選出されるらしい。さらに、選ばれた二人で強制キスがあるんだとか。
 あいつが必死になるわけだよな。
 俺が見た限りでは、あれほど毛嫌いしていたアニメ部にも愛想を振りまき、見ず知らずの参加者や外部の奴にも票を求め、無防備な振る舞いを繰り返していた。
 
「…あのう、どうしました?顔、怖いですよ?」

 出る気はなかったんだけど、琴子が付き合わないせいで手持ち無沙汰だった俺は医学部の出し物であるホルモン焼き店に座っていた。
 でも、どうやら無意識のうちに、広場で愛想を振りまく琴子の方を睨んでいたらしい。
 唯一店員らしく動き回っていた船津が、恐る恐るといった風に俺に話しかけてきた。
 視線だけ船津に向けると、船津は何を思ったのか、俺がさっきまで見ていた方を見ている。

「あ、真里奈さん!…と、琴子さんですね」
「…だな」
「あああ、僕の真里奈さんに馴れ馴れしく!!琴子さんの腰はどうでもいいですけど、真里奈さんの腰は僕のものなのにっ!」

 その言葉に、さすがの俺もぎょっとした。
 なんだ、腰って!?
 冷静を装ってそちらを見ると、ナース服に身を包んだ琴子に見知らぬ男がべったり張り付いていた。
 品川にも同じように男が張り付いていて、二人の腰にはそいつらの腕が回っている。
 俺の女に何してんだよ、あいつら。どうでもいいのは品川の方だ。
 琴子のヤツ気づけ!と睨んでいるものの、距離があるせいか琴子はちっとも気がつかない。
 俺以外の男に、そんな愛想よくしてどうするんだよ?
 くそっ…面白くない。
 引き離しに行こうと思ったら、一足早く、琴子と品川がどこかへ走り去ってしまった。
 ったく、今度は一体どこに……?



 最終日。
 結局あいつは、俺と過ごそうともしなかった。
 俺に気づけば手を振ってくるが、ちょろちょろ走り回っていて落ち着かない。
 一応、看護科でも出し物をやっているので、担当の時間になればいるようだけど、何故か琴子の周りには男が集まっていて見るだけで不愉快だから、俺は一度も顔を出さなかった。
 あいつ、何を考えてんだか…。
 

 最後の最後くらい一緒に見てやるか、と思って琴子を探していると、金之助と歩いてるところを見つけた。
 あいつらの声はデカいから、少し離れた俺にもよく聞こえる。
 ふーん…金之助の奴、クリスが好きなくせに素直になってねーのか。
 まあ、俺も似たようなもんだけど。
 
「金ちゃん、クリスが大事なんだね」

 琴子が嬉しそうにそう言った。きっとあいつのことだから、俺との結婚を決めた時に傷つけてしまった金之助が、ちゃんと前を向いて幸せを掴もうとしていることが嬉しいんだろう。
 それは俺にもわかる。
 あいつには世話になってるし、俺もできれば応援してやりたいと思ってる。

「だけどさ、クリスが今一番待ってるのは、金ちゃんが一人前になることじゃなくって、金ちゃんの好きって言葉だよ」
「そ、そんなこと…わし…わし…」

 そうだよな、素直に言えたら苦労しないよな。
 俺と金之助は全然違うタイプだし、一緒にされたら迷惑ではあるんだが、その点だけは理解できる。
 琴子は金之助を励ましている。
 金ちゃんガンバレ、と微笑む琴子が可愛くて、俺は少し協力してやってもいいかと思った。
 だって、そうすれば琴子も喜ぶだろうからな。
 俺は立ち去る二人を見送りながら、そんなことを考えていた。





 で、結局。

「あ、あたしなんかミス斗南にもなれなくって、それでよく考えたらミセスだったのもすっかり忘れてて…」

 クリスと金之助のラブシーンに盛り上がる後夜祭を背に、琴子がぐずぐずと泣いていた。
 まあ、あの壇上に上がったらキスしなきゃいけない、なんて聞いたら、こいつがどう考えるかなんてわかってたけど。
 俺とのキスのために、学祭の間中駆けずり回ってたのもわかってるけど。
 ……ホント、馬鹿な奴。
 
「こ、こんなことになるなら…入江くんとずっと一緒にいて、そ、それでたくさん遊べばよかった」

 しゃくりあげる背中が小さい。
 ったく、仕方ねぇな。
 他の女とキスされたくないなら、そう言えばいいじゃねぇか。それを面倒なこと考えるから、こうなるんだ。
 俺じゃない男に腰を抱かれたり、愛想振りまいたり。
 そんなことする暇があったら、俺のとこにいりゃよかったんだ。まあ、実際来てても相手してたかどうかはわからないんだけどさ。
 木に縋りついて泣いている琴子の背後に立ち、俺はため息をついた。
 琴子はまだ俺が来たことに気づいてないみたいだ。
  
「それで?」
「それで、入江くんと最後の大学祭の思い出を作って、それで…」

 とん、と琴子の縋っている木に肘をつく。
 馬鹿な奴―――けど、可愛い俺の奥さん。

「それで?」

 華奢な肩を抱き寄せると、琴子はびっくりしたように目を瞬かせた。
 それから、ふにゃりと眉が下がる。いりえくん、と動く唇を強引に塞いだ。

「んぅ……ん」

 鼻にかかった甘い声をあげて、琴子が俺を受け入れる。
 ぴちゃっと音を立てて舌を割り込ませると、琴子が拙い動きながらそれを受け止めた。
 そうしてキスをしながら、合間にクリスとキスをしようとした顛末を話す。
 琴子は俺の腕に抱かれながら、安心したように身を任せてきた。
 俺の手より二周りくらい小さな手が、きゅ、と俺のシャツを掴む。琴子の体から力が抜けてくるのがわかって、俺は琴子の腰に腕を回した。
 この腰は俺のモン。あんな、見ず知らずの野郎のモンじゃない。

「琴子……腕、首に」
「うん…」

 細い腕が首に回されて、俺はさらにキスを深めた。
 隙間なんて認めない。
 大学祭開催期間中、この俺を放っておいたんだ。きっちり付き合ってもらうからな。
 お前が誰の女なのか、もう一度叩き込んでおいたほうが良さそうだし。

「俺がお前以外とキスなんかするわけねーだろ?」
「ぁ……」

 とろん、とした琴子が俺を見つめている。上気した頬が艶を出していて、俺は内心舌なめずりをした。
 今夜、どうやって可愛がってやろうか。


 
 そして、俺は甘い琴子の唇に夢中になっていて、そのときまで気づかなかった。
 メインステージに向けられていたはずの視線が、いつの間にか自分達に向けられていたことに。
 俺は本当に、こういうことへの感情も少ないんだな。
 琴子はすっかり力抜けて、俺の為すがままだったから無理もないんだが。
 
『うわー…すげぇ…』
『やっぱり夫婦だったのねぇ』

 どこからともなく、そんな声が飛んでくる。
 当たり前だろう、何を今さら。
 俺は琴子が気づいていないのをいいことに、琴子の体をさっきまで琴子が泣き縋っていた木に押し付けた。
 これで、琴子から周囲は見えない。
 俺が満足するまで、そしてたっぷり見せ付けるまでやりたい放題なわけだ。
 俺は琴子の足の間に自分の足を入れると、ほっそりとした琴子の腰に手を添えた。
 その状態でキスを続ける。
 周囲が琴子に見えないように注意しながら、琴子の首に唇をずらした。

「ぁ…やぁん……」

 …その声は、聞かすには惜しいな。俺はそう思い、琴子の口の中に空いた右手の指を押し込んだ。
 指先を愛撫するように促すと、拙いながら琴子の舌が動き出す。
 俺は首から顔を離し、琴子を覗きこんだ。俺の首に腕を回したまま、俺の指をぺろぺろと必死に舐めている琴子は、まだ俺しか見えていない。
 俺達が今、どんな風に見られているのか……知ったらこいつ、どうするんだろうな。
 っていうか、気づかないこいつがすげーよ。
 だって、ちょっと前からライト当たってるんだぜ?
 鳥目だから、それで丁度いいのか?
 でも、そろそろいいかな。
 俺は琴子の耳元で囁いた。

「そろそろ帰るか」
「ん、え…?どうして?まだ後夜祭は…」
「もっと見られたいなら俺はかまわないけど?」
「……え?」

 琴子が弾かれたように顔を上げた。俺の肩にかけていた腕を支えにして、俺の肩越しに周囲を見る。

「なっ…!!」

 恐らく琴子が見たのは、こちらを見つめるいくつもの視線と、バッチリ当たってるスポットライト、そして写真を撮りまくっているお袋だろう。
 気づくの遅ぇよ!
 琴子はぱっと俺の肩に顔を伏せると、イヤイヤと首を振った。

「も、もーやだぁ、帰る~!」
「だろ?」

 笑いが止まらない。恥ずかしさのあまり半べそをかく琴子を、幼児を抱え上げるように腕に抱き、俺は歩き出した。

『あーっと、ようやく我々に気づいた入江夫妻!お帰りの模様です!』

『いやぁ、熱烈なキスシーンでした~』

『金之助、負ケテラレヘンデ~!』

『あほか!あんなん負けでええんじゃ!』

 そんな声が俺達を追いかけてくる。
 その度に琴子は恥ずかしがって、俺にぎゅうぎゅう抱きついてきた。
 ホント……可愛い奴。
 
「入江くんの意地悪!ずっと気づいてたんでしょ!?」
「まさか」

 これは本当。むしろあのまま続けてもよかったくらいだ。俺はそういうのどうでもいいから。
 ただ、お前が恥ずかしがるだろうって思っただけだ。
 さらりとそう答えると、琴子は「あー、うー」と呻いて、また俺に抱きついてきた。
 
「見られたもんは仕方ないだろ」
「入江くん、割り切りすぎ……」
「それより琴子、お前帰ったら覚悟しとけよ」
「…へ?なんで?」

 お前の罪状は数え切れないだろうが!――俺はじろっと琴子を睨んだ。
 ひぇ!と間抜けな声を上げて、琴子が俺を窺う。
 まず、学祭期間中、見事に俺を避けた罪。他の男に愛想を振りまいた罪。他の男に体を触らせた罪。
 とりあえずぱっと思い出せるのはこの3つの罪状だ。
 俺は抱えた琴子の尻を掴み、行為を彷彿とさせる動きをさせた。途端に、琴子の顔が赤く染まる。

「……入江くんのえっち…」
「何とでも」

 ぶつぶつと文句を垂れる琴子を抱え、俺は手配したタクシーに乗り込んだのだった。




 END




 
またこんな、ヤル気満々の入江くんに(汗)
確かに、会わないと言われると途端に琴子の周りを自らチョロチョロする入江くんなので、TOM様の仰る通り、学祭中もチェックしてそうですもんね!とっても楽しく書けました♪
…TOM様が思い描いていたものとは違ってる可能性大ですが…(^^;ごめんなさい、私が書くとこんなんです。

 
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~ Comment ~

入江くんゆえに許されること(笑) 

バカップルシリーズ~♪最高です!

しかしあれですね。。(どれって感じですが)
羞恥心がない入江くんですが
見た目良し☆キスうまし☆角度計算済み☆
ゆえに周りにも許されるもののこれが大蛇森だったら・・
おうぇぇぇ
単なる大気汚染以外のなにものでもない(涙)

なんて一人妄想し凹んでしてしまいました。

コメントありがとうございます。 

>たらこ様


なんだか、いつの間にか一番増えてしまいました、バカップルシリーズ(笑)
何せ、自分でも認めるくらい、人目を気にしないですもんね。頭もいいから、角度も計算できて。
でもでも、大蛇森なんて~~!たらこ様、その想像力面白過ぎです(笑)!!でも、彼は頭の中で入江くん相手にやらかしてそうですよね(^^;
うわぁ、犯罪だ~~。それを聞いて顔を顰める入江くんとか、見てみたい気もしますがwww

拍手お返事 

>>babaちゃま様

イメージとしては、啓太との一件で食堂であっつい抱擁を交わした後、はっ!と気づく琴子です(笑)
色んな状況を逆手に取って、自分の都合の良い方に運びそうですよね、彼は♪



>naotti3様

ありがとうございます~!そう言っていただけて嬉しいです♪
お家に帰ってからのお仕置きですか…!そうですか!私の脳内のイカれた虫が祭りを始めてしまいます、そんなこと言われては(笑)
掃除機かけながら妄想したの、今日はそれでした。ほんと、めでたい頭の中です…(^^;



>TOM様

素晴らしいネタをありがとうございます!私の方こそ、お礼を申し上げさせていただきたいくらい、楽しく書かせていただきました~!たくさんの素晴らしいイタキス二次サイト様がある中で、うちで楽しんでいただけるだけで嬉しいです(^^)
リクいただけたら間違いなく喜びますので(笑)ぜひぜひ、またお気軽に「こんなの見てみたい」とか教えてくださいませ♪
たくさんの方のネタを伺うのが、最近楽しくて仕方ないのです!

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