*初恋*

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 拍手お返事(11/12~11/14分) バカップルの父親気分-マタニティーブルー番外編-
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「二次創作」
短編

kiss×kiss

 
 拍手お返事(11/12~11/14分) バカップルの父親気分-マタニティーブルー番外編-
オアズケ入江くん(笑)




kiss×kiss




 今日も入江くんは帰りが遅い。
 それが何のためかわかってるから、あたしはただただ、入江くんが心配なの。
 
「…ん……?」

 みんな寝てしまったけど、せめてあたしだけは起きてようって思ってたけど……ソファーでうたた寝してたらしい。
 あたしは口の端を垂れるヨダレを拭い、いつの間にか横になってた体を起こした。
 時間は、一時。
 あたしは明日は午前中授業ないからいいけど、入江くんは朝早くに出勤していくのに…。
 すっかり冷めてしまったコーヒーを口にしたあたしは、顔を曇らせた。
 あたしがもっと頭が良くて、あたしがもっと出来る女の子だったら、入江くんの仕事を手伝えたり、帰ってきた彼の助けになることができたのかもしれない。
 でも、実際にはあたしは待ってることしかできなくて。
 
「入江くん…」

 一向に開く気配のないリビングのドアを見つめて、あたしはため息を零した。




 入江くんが帰ってきたのは、それから30分もしてからだった。 
 リビングでじっとしていられなくて、うろうろと玄関に立っていると、アプローチの自動照明がパッと灯った。
 入江くんはあたしが起きていて、さらに玄関で待っていたことに驚いたらしい。
 一瞬だったけど目を見開いて、何してんだ、と呟いた。

「おかえりなさい!」

 他の人を起こさないよう、小さな声で、でもはっきりとそう言う。
 入江くんはふっと笑って、あたしの頭をくしゃっと撫でた。

「ただいま。よく起きてたな」
「う、うん。だって入江くん頑張ってるのに、あたしだけ寝てなんて……本当にお疲れ様、入江くん」

 部屋に戻る入江くんの後ろと、ぱたぱたと付いていく。
 後ろから見る入江くん、やっぱり疲れてるな……そりゃそうだよね。広い背中が何故だか切なくて、あたしは思わず背後から抱きついてしまった。

「琴子?」
「……ごめ、ごめんね、入江くん…」

 入江くんの胸に回した手は、クロスできない。筋肉ムキムキってわけじゃないんだろうけど――見たことないからわかんない――あたしとは違う、男の人の広い胸と背中。
 入江くんはこの体で、あたし達の時間のために一人頑張ってくれている。そう思うと、何もできない自分が申し訳なくて、あたしは思わず謝っていた。
 
「あたし、何かできることない?そりゃあ、お仕事のことは無理だけど…それ以外で何か、あたしにもできることない?」

 縋るような気持ちでそう言うと、あたしの手を入江くんがそっと覆ったのがわかった。
 そのままぎゅっと握られ、あたしは顔を上げる。

「…あるよ、お前にしかできないこと」
「ほんと!?」
「ああ。そうだな…ここじゃなんだから、部屋、入れよ」
「うん!」

 あたしに「も」できることじゃなくて、あたしに「しか」できないことがあるんだ!
 そう思うと嬉しくて、あたしは跳ねるように入江くんの後をついて、自分の部屋について入った。



           ***********



 入江くんと部屋に入ったことって、実はそんなになくて。勉強を教えてもらった時くらいしかない。
 特にここしばらくは、沙穂子さんのこともあったから近づくこともなかった。
 ちょっと待ってて、と言ったまま入江くんはシャワーを浴びに行ってる。
 シャワーを……ん?シャワー??

 !!!!!!!

 こここここ、これは、まさか……!!??
 今さらながらの可能性に気づき、あたしは一人焦り始めた。
 確かにそれなら、あたしに「しか」できないよね!?で、でもでも、結婚式はまだ先で……今時中学生でもって聞きはするけど…!
 あ、待って!あたし今日のパンツ何!?いつもの動物パンツだ!
 散々じん子と理美に馬鹿にされてるから、この時にはすんごーく大人なパンツにしようって思ってたのに、まだ用意すらしてないのよ!
 あわわ……どうしよう……。

「…お前、何百面相してんの?」
「い、入江くんっ」

 いつの間にか入江くんが戻ってきていて、あたしは裏返った声を上げてしまった。
 やばい、自分の心臓の音が聞こえる。
 入江くんを見てられない。
 バクバク動く自分の心臓の音を聞きながら、あたしは入江くんの足元を見つめていた。近づいてくる。

「琴子…」

 そう言って、入江くんはあたしを抱きしめた。
 入江くんのシャンプーの匂い……ホッとする。
 あたしはさっきまでのパニックを忘れて、目の前にいる入江くんが大好きで大好きで仕方なくなって、ぎゅうって抱きついた。
 入江くんがあたしを抱えたままベッドに座る。入江くんの膝の上に抱えられたあたしは、あひる座りするみたいに足を広げて、ぺたんと入江くんの太腿に腰を下ろした。
 そのまま、キス。
 
「ん……ぅ!?」

 いつもと違う…!
 ただ重ねるだけじゃなくって……入江くんの舌が入ってくる。
 舌の根を吸い上げられて、あたしはぞくっと背中を奮わせた。こんなキス、知らない…。
 
「ぃりえく……いま、の…」
「恋人のキス。お袋のせいで、恋人でいる時間なさすぎだからな。今教えてやる」
「こいびとの…」

 鸚鵡返しに呟いて、あたしは赤くなった。
 そ、そうなのね、今までのは重ねてるだけだったから…あれは、子どものキスだったのね。知らなかった。
 入江くんの唇があたしの頬に触れて、つぅ…と舌でなぞるようにしながら、また唇に戻ってくる。

「舌、出して」
「……」

 恥ずかしいけど、言われるがままに舌を差し出す。
 入江くんはあたしの頬を両手で包んで、あたしの舌をゆっくりと絡め取った。
 そのまま唇が重なって、あたしの口内に入江くんの舌が忍び込んでくる。上顎を掠めた時にまた背中に何かが走って、あたしは思わず声をあげてしまった。

「や…ぁ…」
「っ……そんな声、出すな」
「だ、だって…」

 どうしよう…気持ちいい。キスって、幸せになるだけじゃないんだ。
 恋人のキスって、気持ちいいものだったんだ…。
 あたしは倒れるように入江くんの体に身を寄せた。体に力が入らなくて、そうしないと倒れてしまいそうだったから。
 入江くんはあたしを抱きとめて、長い指であたしの髪の毛を掻き分けるようにして頭を抱えてくれた。
 
「琴子……したい」
「うん、あたしも…」

 ぴく、と入江くんの体が震える。
 だって、入江くんの教えてくれた恋人のキスは気持ちいいんだもん。もっとしたいよ。
 あたしはとろんとした目で、入江くんを見つめた。
 
「キス、して……今の、もっと」
「……そっちかよ…」

 はあ、と入江くんが項垂れる。
 ???
 それ以外に何が?
 
「ま、その方がお前らしいかな……」
「入江くん?」

 入江くんが笑ってる。仕方ないなって感じで。
 それから、入江くんはあたしの体を掻き抱いて、キスしてくれた。
 ぴちゃりと濡れた音がする度に、頭のどこかが麻痺していく。
 絡められた舌を甘いと感じる。
 あたし、このキスにはまっちゃったかも…。

 ちゅ…と音を立てて唇が離れた時。
 あたしは名残惜しくて、思わず

「や、もっと…」

 と言っていた。入江くんが驚いたように目を見開いて、それから、低く喉を鳴らす。

「こりゃ教え甲斐がありそうだな」
「…やんっ」

 耳の後ろから首にかけて指で擽られて、あたしは肩を竦める。
 入江くんは悪戯っぽく笑って、それからまた、恋人のキスをしてくれた。
 本当は入江くんは部屋に帰らなきゃいけなかったんだけど……離れ難くて。
 あたしと入江くんは、恋人のキスを繰り返しながら、いつの間にか眠ってしまっていたのだった。




            


 起きると、もう入江くんは会社に出かけた後だった。
 いかがわしいことをしたわけじゃないけど、入江くんとベッドで目覚めるのは初めてで、恥ずかしい。
 あたしは明らかに挙動不審になりながら起き上がる。
 起き上がった視線の先には、姿見があった。
 そこに映る、いつもと何ら変わらないパジャマ姿―――だけど。
 一晩中キスしてたあたしの唇は、ぽってりと腫れて、濡れていた。







 END




こうして、ハワイまでオアズケになるのですね。ええ。

調教師入江ー…って書くと、なんかもう裏にしか行けない感じになってしまいますが(笑)。
でもでも、琴子って本当にうぶなイメージがあるので、こういうことを1から教えるのも入江くんなのかな、と。
入江くんも楽しんでやりそうですしね。お勉強はできないけど、入江くんが喜ぶからって、琴子も頑張ってイロイロ習得していく……そんな関係に萌え萌えしてます(笑)。
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コメントありがとうございます。 

> 初コメントです。
> いつも素敵なお話、ワクワク、ドキドキ、ニヤニヤしながら、読ませていただいております。
>
> 調教師入江君、いーですねぇ。
> しかし入江君は何処で習得しているのやら。
>
> 是非シリーズ化、楽しみにしてます。


>Choco様

はじめまして、miyacoです(^^)
お気に召していただけようで、よかったです~。ほんと、どこで習得してるんでしょうね(笑)。
私的には、彼は天才なので一度見たAVとかで学ぶ→琴子で実践、なのではないかと思ってるのですが…(というか、この先書くならその路線で行こうかと)
し、シリーズ化ですか!?えっと、そうなると明らかに全部パス付きになりそうなんですけど(汗)それでもOKでしょうか!?(ドキドキ)

コメントありがとうございます。 

>匿名様

檻の中に入れられて、餌は外に置かれた空腹のライオンみたいですよね(笑)
そこにご馳走あるのに~!!みたいな。でも無理強いしないのが入江くんかな、と。
確かに、下は大変だったと思いますよ。どうしたんでしょうねぇ。ふっふっふ…。

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コメントありがとうございます。 

>naotti3様

はじめまして!ようこそ、この辺境までいらしてくださいましたm(_ _)m
萌えていただけて、光栄です(笑)入江くんってSで、琴子が見事にMだから、調教とかの言葉が恐ろしいほど似合いますよね。ぜひぜひ、また遊びにいらしてください。お待ちしております!

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