*初恋*

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 アレの行方-未来ver.- バカップルの子供、病院へ行く
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「バカップル」
バカップルライフ

バカップルのBaby☆Panic

 
 アレの行方-未来ver.- バカップルの子供、病院へ行く
……あの、安心して大丈夫なので!
入江くんを精神的にいじめたら、見てくださる方まで焦ることになった気がしてしまって。
でもでも、大丈夫とわかってれば最後まで読んでいただけるかな?と。





 それは、琴子の一言から始まった―――。




「赤ちゃんができたの!」

 その言葉に、俺はたっぷり1分は固まったと思う。
 対する琴子は満面の笑みで、もう嬉しくて仕方ない、というのが全身から滲み出ている。
 寝る前にそんな爆弾を落としておいて、どうしてそんな笑顔なんだ、お前…。
 そりゃ、できるようなことをしてるんだし、いつかそういうことになるのはわかってる。
 それが今だったってだけだ―――と思えないのは、俺が神戸から帰って間もなく、落ち着くまではと避妊を心がけているからだ。
 いくら俺でも、その状態で琴子を妊娠させることではきない。いくら避妊に100%はないとはいえ…。
 それはつまり。

「ふふっ、楽しみだよねぇ!どっちに似るのかな」

 俺は唖然と琴子を見つめた。こいつ、本気か?
 それはつまり、堂々と浮気宣言したことになるんだぞ?
 一年の遠距離生活。それがまさか、こんな風に琴子の裏切りをもたらすとは思っていなかった。
 俺はIQ200と言われた頭が真っ白になるのがわかった。
 
「相手は…?」
「え?入江くんも知ってるでしょう?」

 俺の知ってるやつなのか!
 誰だ、船津か!?鴨狩か…それとも、大穴で桔梗か!?
 相手がどいつでも、俺は犯罪を犯しそうになるほどの怒りを覚える。
 幸か不幸か、日頃のポーカーフェイスのお陰で琴子は何も気づいていないようだけど、俺の頭の中はいつにない混乱をきたしていた。
 しかも。

「…どうするんだ?」
「そりゃあ、育てるでしょ。あ、でもあっちも育てたいかな?」

 …よくわからないが、相手はまだ知らないのか?それとも、俺との結婚生活は維持したまま、浮気相手との関係も維持したいってことか?
 無茶苦茶だろう、それは…。
 俺は酷く気分が悪くなって、琴子を見ることができなかった。
 あんな感動の再会をしておいて、お前ってやつは…!




 
          ***********





 それから俺は色々考えた。
 一週間の間琴子を避け、お互いにとって何がベストなのかを探った。
 琴子は赤ん坊を産むつもりだし、俺と別れるつもりもない。俺だって、琴子を手放すのは辛い。
 俺を裏切ったことは許せないけど、もう二度とそんなことを思いつかないほど、俺で埋め尽くしてしまえば気が済むような気になったのは、つい昨夜のことだ。
 ともかく、相手が誰であれ、半分は琴子の血をひいてるんだ。愛することはできなくても、憎むことはなく見ることができるかもしれない。

 そうとなったら、この気持ちを琴子に伝えなくては…。

 俺はそんな覚悟を決めて、家に帰った。
 今日は、琴子はもう帰宅しているはずだ。
 時間も遅いけど、二人のこれからに関することだから話をしないといけない。
 そう思っていたのは、どうやら俺だけではないようだ。
 玄関を開けると、琴子が酷く怒った様子で仁王立ちしていた。

「入江くんっ!」

 そう言って、靴を脱ぐ間も惜しいとばかりに俺の手を引いていく。
 珍しく強引な素振りで俺を寝室に押し込むと、後ろ手にばんっとドアを閉めた。
 そして、俺をベッドに座るように強引に動かし、自分はその前で腰に手を当ててまたも仁王立ちしている。

「っもう!名前とか色々話したかったのに!それに、折角一緒に暮らせるようになったのに、どうして避けるの!?」

 いつもなら、俺を怒らせたとかで悩みそうな琴子だが、子供ができると強くなるんだな。
 けど、それは残酷なことだとは思わないのか?
 大体、どうして俺の子供でもないのに名前なんて考えなきゃいけないんだ?
 俺はさすがにムッとして琴子を睨んだ。
 ああ、けど。琴子の顔を見ると、その苛立ちが萎えてしまうのは、これがあまりにデリケートな話題だからだろう。
 琴子だって一人で心細かったんだろうから。俺は神戸だし、相手には言ってないみたいだし。
 一人で悩んで…という割には明るい告白だったけど、こいつのことだから空元気ってこともありえるし。
 俺は何とか自分の怒りを宥めようと深呼吸をして、それから、琴子の華奢な肩を掴んだ。
 俺だって悩んだ。この一週間、怒りと絶望と、それでも捨てられない琴子への気持ちにこれでもかと打ちのめされた。
 そうだ、俺はどんな時でもこいつを支えると誓ったんだと心が定まるまで、どれだけ時間を費やしたか。どんな困難も琴子と一緒に立ち向かうって。思いがけない裏切りの結果だけど、相手には言わずに、俺を信頼して琴子が告白してきたんだから…と、今は決めているけれど。

「琴子、俺も話がある」
「え!?そ、そうなの…?」

 俺の真摯な声に驚いたのか、琴子から少し勢いが削がれる。
 続きを待って、俺のことをじっと見つめる大きな目には俺への信頼と愛情しか見てとれなくて、どうしてこんなことになったんだろうと思わずにはいられない。
 けど……決めたんだから。

「俺とお前で育てよう」
「えっ…」
「大丈夫だ。お前の子なら、相手が誰だって俺は…」
「い、入江くん……」

 琴子の声が震えてる。そうだよな、やっぱり怖かったんだな、お前。
 と思った矢先。

 ――パシンッ!

 なぜか、俺は琴子に頬を叩かれていた。
 俺が琴子の頬を叩いたことはあるけど、琴子から叩かれたのは高校の時にラブレターを家族の前で暴露して以来、二度目だ。
 
「変だな変だなとは思ってたけど……い、入江くん、もしかして赤ちゃんってあたしが産むと思ってる!?」
「…違うのか?」
 
 俺が悩んだ日々は、全部そこに理由がある。
 琴子は真っ赤になって、ぷるぷると震えていた。そして、我慢できないとばかりに叫ぶ。

「入江くんの馬鹿っ!」
「なんで俺が――お前が言ったんだろう!?」
「だから、それが違うって言ってるの!!あたしもいきなり話振っちゃったけど、だからって…入江くん、あたしが浮気して他の人の赤ちゃん身ごもったとか思ったの!?」

 …思った。
 俺の沈黙を肯定と捉えた琴子が、俯いてしまう。
 それから、低く這うような声で言った。
 
「……赤ちゃんは、チビとその彼女の子」
「………!」

 だから、相手を聞いたときに俺が知ってるとか言ってたのか。
 しっくりきていなかったものが、ぴたりとはまったような感覚に、俺はこの一週間張りつめていた気が抜けた。
 自分でも驚くほど呆けてしまって、茫然と琴子を見つめる。
 唸るような声で真実――いや、単なる事実でもあるんだけど――を告げた琴子は、涙目で俺を睨んでいた。
 
「あたし、入江くんが神戸にいるからって浮気したりしないもん。できないもん。入江くんしか好きじゃないのわかってるくせに…っ」
 
 そうだ、俺は勘違いはもとより、琴子に対して失礼なことを思ったんだな。
 安堵しすぎて気が抜けて、そこのフォローを忘れていた。琴子へのフォローなんて普段あんまり意識しないせいもあるけど、さすがに今回のは……まずいだろう。
 俺は目の前で涙をこぼす琴子に腕を伸ばし、抱き寄せた。琴子がぐすっと鼻を鳴らす。

「入江くんは、あたしのこと信じてくれてないんだ……」
「…琴子」

 ぎゅう、と腕に力を込めた。けど、いつもなら縋りついてくる琴子の手が、今日に限って下ろされたまま。
 俺はごめん、と呟いた。
 でも、俺はお前の告白に驚いたけど、お前を手放すことだけはできないと思ったんだ。何があっても琴子から離れられないのは、きっと多分、俺の方。
 
「悪かった。いきなりだったから……驚いて」
「それで一週間もあたしのこと避けてたの?」
「…ああ。一人で色々考えてた。けど、どうやっても琴子は俺のもんだから……」
「入江くん…」

 琴子がようやく俺のシャツを掴んだ。
 
「あたし、入江くんの赤ちゃんしか欲しくない」

 当然だ。お前は俺の女だからな。
 そう言うと、ようやく琴子が笑みを見せた。甘えたように俺に抱きついたまま、くすくすと声を洩らす。
 
「入江くん、焦った?」
「まぁね」
「ふふっ……入江くんでも勘違いってするのねぇ」

 甘えるように俺に顔を寄せる琴子の手を掴み、俺は小さな手のひらにキスを落とした。
 そうだよ、俺だって勘違いするさ。
 お前が絡めば、余計にね。
 それに、犯罪者になる覚悟だってしてしまうほど、嫉妬だってする。
 こんなの全部、お前にだけだ。
 琴子はすっかりご機嫌が直ったようで、ベッドに座った俺の膝の上に勝手に座ってきた。
 
「いつか、俺たちの赤ちゃんに会いたいな」
「…うん」
「今すぐでもいいけど」
 
 そう言うと、琴子は恥ずかしそうに俺の肩に顔を埋めた。
 ああ、駄目だ―――琴子お前、可愛すぎ。
 こんな話題の後にそんな顔見せられて、何もせずにいられるわけがない。
 俺は離れてた一週間を取り戻すかのように琴子を抱きしめたのだった。



 
 END




ラブラブが読みたいです!ってお声をいただいて。
あと、嫉妬する入江くんも見たいですってお声をいただいて。その後に、入江くんいじめて!っていうSなお声もいただいて。
入江くん、肉体的にではなく、精神的にいじめられてしまいました~。

ちょっと計算が微妙なんですけどね…。
6月くらいに入江くんが神戸から戻ってきたとして、原作でチビの赤ちゃんが生まれてるのが2月(バレンタイン間近)。ワンコの妊娠期間は約2ヶ月らしいので、相手のワンコが妊娠したのは単純に考えて11月から12月。
仮に11月だったとしても、6月に戻ってきてたら十分入江くんにだってチャンスはありそうなもんなんですが、そこは避妊してたんだよーってことで。うーん、苦しい理由づけ…ですが、目を瞑っていただけると嬉しいです(^^;
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~ Comment ~

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よかったー! 焦ったわ まさかちびの赤ちゃんとはね(^^;)ゞ
入江君も 琴子の赤ちゃんなら二人で育てるって決意
男だね 惚れなおしました(^_^)
入江君って 言葉に出さないだけで 琴子を信じ愛し信頼して強いって思うんです。 絶倫大魔王だけじゃない!素敵な二人でよかった。

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入江にしては何ともそそっかしいお話!
琴子の言葉足らずもあると思うけど、チビの赤ちゃんの話が、琴子が浮気してよそで作った子の話になってる~。一週間何とも言えない精神的苦痛を味わってしまいましたね…ホントおバカ!

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もぅあれですょね~。入江くん……琴子大好きなんだなぁ~って♡
焦って勘違いしちゃうし^^あの、あの、あの入江くんが…可愛いすぎ♡とか思うんだから( ̄▽ ̄)この後はすごぉ~く可愛がられたでしょうねぇ♪(´ε` )うふ

 

琴子ちゃん!まず主語を言わないと(笑)そこが琴子ちゃんらしいんですけど♪まさかチビだったとは・・・やられました!

それにしても入江君がこんな勘違いして悶々を悩むなんて・・・入江君も人間なのね♪入江君いじめ大成功ですね(笑)←なんてやつ

でもなんだか入江君の壮大な愛を感じました♡
やっぱり入江君は素敵すぎる~~!!

>babaちゃま様 

おお、さすがbabaちゃま様!良い勘してらっしゃる♪
そして、何ともくすぐったいような嬉しいお言葉、ありがとうございますv-343
すごく嬉しいです!ここを始めてよかったって、すごく思いました!これからもbabaちゃま様にそう言っていただけるよう、頑張りますね(>▽<)

>さくら様 

うふふ~、ひっかかって下さった~(笑)
最初は怒っても、入江くんなら琴子と別れたりとかできないだろうなって。リアルでこんなことが実際にあったら離婚モノの大騒動だとは思いますが、琴子ラブな入江くんなら…ということで♪
そう、絶倫大魔王(これウケました!似合いすぎる…ププッ)なだけではないのです(笑)次は少しはイイ目を見させて……いや、普段見てるからもういいですかね?

>吉キチ様 

そうそう、天才じゃなくなっちゃうんですよね♪
そのせいで、ついに吉キチさんを怒らせてしまった直樹……さあ、彼はどんな目に合うのでしょうか!?(ちょっと喜んでる)
あ……そうか。そうですね、一発のビンタ以上がいいですよね。ね?ふふふふ…。

>たーくんママ様 

琴子が絡むと、天才も凡人になっちゃうんですよ(笑)
妊娠疑惑の時に、平静に見えて実は動揺していたらしいので、こんな風にらしくない勘違いとかしちゃったりするのかな、と妄想してみました♪鴨狩に嫉妬してた時よりも、ある意味辛い精神的苦痛だったと思います。ザマーミロ!ですよね(^m^)クフッ

>りあ様 

楽しんでいただけてよかったです~♪
きっと凡人になり下がってしまった天才的頭脳で、必死に聞いてたつもりなんでしょうけどね……「琴子が妊娠…俺じゃない…」とぐるぐるだったと思います(笑)
普通なら大ゲンカ、離婚問題に発展しそうな今回のことですが、そもそも勘違いだし、入江くんは琴子ラブだからこんなことになっても「別れる」という選択肢は出てこなかっただろうな、と思います。というか、そうであってほしいな…なんて。
次は精神的ではなく、琴子を疑った罰としてビンタ以上のものを~というお声をいただきましたので、ただいま妄想中です♪イチャラブも書きたいし、私こそ(☆Д☆)キラリーンですよ~♪

>ぺぺ様 

そうなんです、入江くんは琴子大好きラブなんです~(´∀`*)
原作だとわかりにくいですけどね(笑)
美人とは思ってなくても(酷)可愛いとは思ってると思うので、琴子のほんわかした笑顔にはツンもあっという間にデレってたと思います♪
この後は裏コースですよね(笑)えろ自重…と思うので(いまさら…)控えますがww

>はる様 

言葉足らずで、琴子の中では話が繋がってるけど、第三者には突拍子もない話の始まりだったりするのが琴子かなぁ、と。はる様もひっかかってくださったんですね(笑)♪
入江くんいじめ大成功です!いやいや、褒め言葉ですよねヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!

入江くんは騙されても(琴子はそんな気ないですが)素敵な旦那様であってほしいですよね♪
琴子のためなら、どこまでも懐が広く深くなれる入江くんだといいな、と思います(^^)

拍手お返事 

>紀子ママ様

精神的にいじめられてもカッコイイ入江くんになってたでしょうか?(笑)
いじめといてなんですが……どんな状況になっても琴子と離れられないとかいいなぁ、なんて思いながら書いてました♪
でも、すぐにチビの赤ちゃんってわかるなんて、紀子ママ様も良い勘してらっしゃいますよね!さすが!


>みえ様

前回のコメント、お気になさらないでくださいませ(^^)私も時々他人様のところでやらかしますし(笑)
ちびの赤ちゃんたち、可愛かったですよね。どっちに似ても大きく育ちそうで……里子に出されたんでしょうか。私も気になってます。
結婚した後も琴子を振り回しまくってくれたので(特に初めての嫉妬事件とか)今回は精神的苦痛を味わっていただきました~。ちょっと楽しかった…酷いやつです(笑)
夫婦生活をですね!....φ(・ω・` )メモメモ
うーん、だとしたら琴美ちゃんにも出てきてほしいなぁ。琴子発信源も捨てがたいですね♪うわ~、妄想が広がります!ありがとうございます!!

 

ラブラブ琴直、有難うございました~
それにしても入江君、相当慌ててしまったのね?医者の卵ならせめて琴子のバイタルチェックが先でしょ~?て思わずツッコミたくなりました(笑)あはは~!(^^)!
また楽しいお話し待ってます~♡

>hiromin様 

そう、そうですよね!医者ならまずそこを確認しなきゃ!というツッコミは大正解だと思います(笑)
そんな余裕も吹っ飛んでしまうほど琴子ラブな入江くん。いいですよねぇ♪
また遊びにいらしてくださいね(^▽^)

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>あやみくママ様 

>あやみくママ様

大学生の時って、琴子ちゃんが振り回されている感があるんですね。その分、高校生の時は入江くんが振り回されてる気がしていて、なので、無自覚にブンブン振り回されてます♪
神戸から帰ってきたばかりで、離ればなれの時間を埋めきる前に落とされた爆弾ですので、さすがの入江くんも……なのでした(笑)
ハバネロって、あやみくママ様ったら(笑)!
それは誰から支給されるかなぁ……松本姉か、桔梗か。いや、まさかのガッキーから痛いところを突かれて、とか!?

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