*初恋*

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「二次創作」
短編

アモーレNのリベンジ

 
 バカップルの子供、全国デビューする 申請に関してご連絡(花音様へ)
密かに好評だったこのお方が動きだす…(笑)

そして、バカップル暴露の原点(!?)に立ち返ってみました。
今コソーリと真面目なの書いてるので…反動かも…??

アモーレNのリベンジ



 彼は悩んでいた。
 新聞部員である彼の担当は、小さいけれどみんなが楽しみにしている記事だ。
 けれど、つい最近情報提供者が長期の取材活動に入ってしまい、目ぼしい情報が入ってこなくなってしまったのだ。
 正直、他に扱っているのがやれ誰誰が何それで表彰されただの、何とか先生の勤続年数が何年になっただのという話題なだけに、彼の扱っている記事は貴重なものだった。
 唯一のゴシップ的な要素だからだ。
 けれど、それももう終わりかもしれない。
 彼は寂しげに肩を落とした。
 全校生徒が楽しみにしているあの記事を、自分が作り上げる。その楽しみは、彼にこの先の進路を決定させるほどの充実感をもたらしてくれていたのだけれど。
 彼は以前情報提供者と会っていた、校舎裏に向かって歩き出した。
 いつからか、情報提供者と会う曜日や時間が決められて、そこに行けば美味しいネタを無償で手に入れることができたのだ。
 今日もダメ元で向かっている。
 期待半分……と言いたいところだが、どうせいないだろうなという諦めが8割を占めていた。
 …のだけれど。
 
「チョット、ソコノオ兄サーン?」
「あ、あなたは!」

 なんと、今日はいるではないか!
 彼はそれまでの鬱々とした気分はどこへやら、ぱあっと顔を輝かせて不自然な金髪の情報提供者のところへ走り出した――。




             ***********





 放送部員の彼女は、お昼の時間帯を受け持っている。
 半分くらいが職員からの連絡事項だが、流行りの音楽を流すこともできるので、リクエストを受け付けたりしてけっこう楽しい。
 今日は特に、割と仲良くしている新聞部員から是非これを流してほしい、というCDを預かって来ているので、彼女も楽しみだった。
 内容は彼女も知らないのだが、今誰もが興味を持ち、楽しみにしているものだという。
 誰だろう。未だ根強い人気を誇る歌姫だろうか。それとも、某国産アイドルグループ?いや、お隣の国からやってきたアイドルグループということもありえる。
 誰にしろ、新聞部員があれほどオススメするのだから、悪いものではないだろう。
 彼女はすでにセットされたCDを見て、口を開いた。

「それでは、次にお送りしますのは、わが校の誇る新聞部お勧めの一曲。どうぞお楽しみください」

 カチッ――スイッチが入れられる。
 そして。



『ハ~イ、コチラ皆様ゴ存ジ、アモーレNデゴザイマァス♪今日ハ入江家ノ秘密、チョコットダケ紹介シチャイマァス!』

 ――曲ではなかった……。

『サァ、ココカラハ小声デイキマァス。コノ先ニハ、入江家ノオ兄チャント、未来ノ妻ノ部屋ガアルンデスヨ~。
 アラ、ドウヤラ2人デイルミタイデェス。んっふっふ…チョット聞イテミマショ。(抜き足差し足で歩くらしい音が少し入る)』


『おい…しっかりしろよ』
『ううっ……これ以上は無理だよ…』
『なに言ってんだ。まだ半分以上(問題)残ってるぞ』
『だ、だって…もうあたしの(頭の)中いっぱいだし……これ以上(頭に)入れたらおかしくなる気が…』
『なるわけないだろ。みんなやってんだぞ。お前だけできないなんておかしいだろうが』
『そんなぁ……ああっ、だめだめ(頭の中)裂けちゃうよ!もういっぱいなんだから…!』
『変な言い方すんじゃねーよ


『きゃ~、なんでしょ、お兄ちゃんったら琴子ちゃんに何してるのかしらっ』

 興奮を隠しきれない声が入る。どうやら、それまではエセ外国人を装ったような口調だったのが、その余裕が一気に吹き飛んだらしい。


『い、入江く…少しくらい手加減する気は』
『ないね』
『そ、そんなぁ……あ、やだ、そんな(問題)……い、痛っ』
(パンッという何かが打ちつけられる音がする。←実際は教科書で強かに頭を叩かれただけ)
『ったく…もう一度最初からやるぞ』


『きゃあっ、お兄ちゃんったら!琴子ちゃんは慣れてないんだから優しくしてあげなきゃダメじゃないのっ。いきなり強引にするなんてなんてドSなの…相変わらず優しくないんだから!』

 相変わらず―――どうとでも取れる、というよりも、あっち系にしか取れそうもないやり取りだ。
 そんなものを全校生徒の聞いている昼休みの放送で流され、F組では琴子が真っ赤な顔で机に突っ伏し、A組では直樹がぷるぷると怒りに震えていた。
 周囲から突き刺さる視線が痛い。痛すぎる。

「お袋…!!」
「おばさん…!!」

 異なる場所で同時に呻いた彼らは、これまた同じタイミングで席を立ち、廊下に飛び出した。
 A組とF組、ある意味感動の再会……ならぬ、宿命の対決である。

「入江くん!!」
「琴子!!」

「「何なんだ(の)!?」」

 全く同じ内容を叫んだ二人は、お互いがお互いを疑って睨んでいた。
 直樹は腕を組み、琴子は腰に手を当てて仁王立ちしている。

「おばさんがいたこと、あたし知らなかったわ」
「へえ?俺はてっきり、お前とお袋がグルになったのかと思ったよ」
「なわけないじゃない。入江くんがあたしの部屋に来て、ドア閉めたのだって入江くんでしょ。あたしは関与してませーん。べろべろべーだっ」
「琴子、てめぇ…」

 ご丁寧に実際に舌を出した琴子に、直樹が顔を引き攣らせる。
 
「んなこと言ってると、お前ができるまで寝かせねぇからな!?」
「入江くん横暴!意地悪、悪魔、きちくーっ」

 おわかりとは思うが、練習問題のことである。
 だが前回同様、誰もそんなこと理解してはいなかった。
 ぎゃんぎゃん言い合う二人に、これまた前回同様真っ青になった教師が近付く。

「あー…入江、相原。ちょっと職員室来てくれるかな?」





            ***************





 最近の名物である『相原と並んで怒られる入江』に続き『校長室から聞こえてくる高笑い』がする。
 
「おほほ、だから構いませんのよ。琴子ちゃんはお兄ちゃんの嫁ですから!妻ですから!」
「いえ、ですからまだ二人は学生でですね…」
「んっまあ、日本国憲法では女子は十六歳で、男子は十八歳で結婚できますのよ。お兄ちゃんも琴子ちゃんもクリアしてますから!それともこちらは、結婚したら学ぶ資格なしというような、狭量な方針でしたかしら!?」

 またしても、何の因果か――職員室で注意を受けた帰りなのだから仕方ないが――二人揃って聞いてしまった直樹と琴子は、片方は怒りに、片方は恥ずかしさにぷるぷると震えていた。

「琴子……お前、勉強教えてほしいならお袋何とかしろ」
「実の息子になんとかできないのに、あたしにできるとでも?」
 
 そんな力ない会話が交わされる、斗南高校職員室前廊下だった。
 

 恐るべし、アモーレN。
 彼女が諦める日は絶対に来ないだろう――新聞部員の彼は、高校三年生三学期最後の学生新聞を、そんな言葉で締めくくったのだった。





END



好きです、ママ♪
これが後々、琴美という最強のパートナーを得て更に強くなるわけですね(笑)


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アモーレNの凄さ…伝わりました!
彼女は敵に回したらいけません!必ず味方につけないと!
みーちゃんと後々最強のパートナーに…至極納得です!
でも、こんなママのおかげで?晴れて結婚できたと言ってもいいイリコトですので、感謝しなくちゃね!

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>りあ様 

きっと二人は全く気付いておらず、基礎の基礎からみっちり叩きこまれているだけなんだと思いますが…ママが「そういう風に」聞こえるところだけを編集したんだと思います(笑)
そんな風にしか聞こえないように考えるのも楽しくて、この系統のお話好きなんですよ~。なので、楽しんでいただけて嬉しいです♪
天才にもどうしようもない入江ママ……ほんと、最強です。
この方もシリーズ化…入江くんから怒られそうですよ~(^^;

>吉キチ様 

こんにちは!

ママの編集がプロ級なので、こんな風にしか聞こえないんですねぇ(笑)
A組では、渡辺くんとかの「入江、お前…」的な視線を受けて入江くんが怒りに震え、F組では金ちゃん達の「琴子~、嘘だと言うてくれぇ~!」という叫びを受けて琴子が羞恥に突っ伏し。楽しそう・・ですよねぇ♪
ママにレポーターは確かに天職かも!お昼間のワイドショーには欠かせないご意見番とかになってそうですよね(笑)

>たーくんママ様 

味方につければこれほど頼もしいお方はいません♪
みーちゃんは彼女直伝の牽制法を学ぶんですから、そりゃあもう…イリコトの勤める病院に、余計な虫は寄ってきませんよ~(´∇`)

ほんと、ママなしには二人の結婚は語れませんもんね(笑)読者も大感謝です!

>hitomi様 

私も斗南高校通いたかったです!この二人を眺めながらの学生生活なんて、楽しそう…!!
そしてあの学校新聞をゲットして、この放送聞いて……一勝ネタには困らないんだろうなぁ、なんて♪
琴子って、子供みたいな行動も可愛く見えて、そこが可愛いですよね・:*:・(*´∀`*)・:*:・
大好きです♪この頃の入江くん、絶対損してる…と思います(笑)

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>ちび奈様 

あはは!いじめ度もっとアップしていいですか(笑)!
入江くんに怒られそうです~(^^;
あ、でも入江くんになら怒られてもいいかな…「琴子、てめぇ!」とかのノリでなら♪(←重症)


二人暮らし…イリコトが、ですか!?
ママならそのくらい画策しちゃうそいなところがまた…(笑)でもそれって、明らかに裏行き寸前になりそうです。私の妄想もすぐそっちに舵切っちゃうんで…(*ノ∀ノ)イヤン

あちらもですね、あとは突っ走るだけですので!
ようやく甘くできる~♪とウハウハしております!

>紀子ママ様 

イリコトには「ぶー!!!」ってお茶やらご飯やら吹き出してしまいそうな放送だったと思います(笑)。
青いバカップル…それ、新しいですね!
青いのにすでにバカップル。うわぁ、まさにイリコトかも!と嬉しくなってしまいました♪

ママの暴走を書くのは楽しいので、またやらかしていただきたいと思います!
そして、ぜひ後継者に経験談として話してあげてほしい…(笑)

>おかき様 

こんにちは(^^)!
連日遊びにきてくださって、ありがとうございます♪

そうなんです、だんだん…この辺りもそうなのですが、段々と当ブログ色が強くなってきまして(笑)
入江くんがなんだか大変なことに…(^^;
こんな入江くんや、あーんな入江くんが登場する変な場所ですが、これからも見てくださると嬉しいです!
またのお越しをお待ちしておりますね!
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