*初恋*

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 バカップルのBridal Night バカップルのBirthDay-前編-
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「二次創作」
短編

Revenge

 
 バカップルのBridal Night バカップルのBirthDay-前編-
自分でも正直、慰安旅行を元にこんな妄想をするとは思っていませんでした。
またかよって思われた方、ごめんなさい。先に謝っておきます(汗)。
でもシチュは変えたんですよ~!(精一杯の主張)






Revenge






 慰安旅行が近づいてきた。
 今年も伊豆に行くらしい。たまには違うところにしてくれればいいのに、と先輩看護師は愚痴っていたが、もう何年ものお付き合いのある旅館「よし乃」があるのだから仕方あるまい。
 多少の無理や融通を通してくれるのだから。
 もっとも、初参加となる琴子達新人にとっては、どこであろうと楽しみである。
 直樹に伸ばされるであろう悪魔の食指は頭痛の種だけれど、とりあえず、琴子は張り切って準備をしていた。
 その日も部屋に荷物を広げ、服から何から選んでいる。
 帰宅するなりその様子を目にした直樹は、呆れ返っていた。

「それ、全部持って行く気か?」
「全部じゃないけど、半分くらい。入江くんは?準備出来てるの?」

 実はまだ準備なんて何も終わっていなくて、仕方ないなぁ、と言いながらも奥さんである自分が支度をしてあげる…という妄想が実現しないかと期待していた琴子だったが、直樹はさっくりとその期待を裏切った。

「終わってる。たかが1泊で、そんなデカイ鞄が必要になるお前がおかしい」
「えええ~?」
「俺はこのボストンバッグ一つだぞ」
「なんで?だって、海にも行くでしょ。水着と、着替えと、着替えの予備と、水着の予備と…」
「着替えはともかく、水着の予備ってなんだよ。大体お前、他に持ってる水着ってスクール水着だろ?そんなの何枚もあんの?」

 直樹の知る限りではあるけれど、同居してすぐに出かけたプールでは、じんこや理美が普通の水着を着用する中で、琴子だけが学校から飛び出してきたようなスクール水着だった。
 マニアなら垂涎モノなのだろうが、直樹はその辺普通(?)なので、色気のなさに呆れたの覚えている。
 ハワイでは違うものを着ていたが、予備と言えるようなものは、そのスクール水着しか知らなかったので、直樹の指摘はもっともだった。
 予想通り、琴子はスクール水着しか予備と言えるものがないことを忘れていたらしい。
 あ、と口を開け、慌てている。

「ばーか」

 スーツをクローゼットにしまいながら、直樹は悪態をついた。
 むっと口を尖らせ、琴子が直樹に抱きつく。

「いーりーえーく~ん」
「…嫌だ」
「まだ何も言ってないでしょ!」
「どうせ、明日二人とも休みだから買い物に付き合えって言うんだろ?俺は寝たいし、調べたいことがあるんだよ」

 しっし、と犬猫でも追い払うように琴子を遠ざけようとする直樹は、普通に酷い。
 だが、そんな扱いに負けないのが琴子だ。逆にぎゅううっと抱きつき、お願いお願いとうるさく騒ぎ出した。

「たまにはデートしようよぅ~~~~!」
「それが本音かよ…」

 はあ、と直樹はため息をついた。背後の琴子を振り返れば、うるうると……一昔前に流行った某CMのチワワのような目で、必死に直樹を見つめている。
 考えようによっては、琴子一人で行かせて、無防備な水着を選んでしまうよりはいいかもしれない。自分が行けば、確実に安全な水着を選ぶことができる。
 本人は気づいていないようだが、琴子も医師達の間では人気がある方なのだ。その筆頭が西垣で、おちょくっているようなので軽視するのは簡単なのだが、何せ小まめにちょっかいを出しているので侮れなかったりする。
 今回も、絶対に琴子に絡んでくるであろうことは予想できていた。
 とにかく、自分以外の男に「意外に色気あるな」などと思わせることだけは避けねばならない。
 そんなわけで。

「必要なもんだけ買ってさっさと帰る。それが出来るなら付き合ってやるよ」

 さも、琴子のゴリ押しに負けましたという風を装って、直樹は琴子の水着選びに同行することにした。





     *******




 新宿のデパートまで出てきた二人は、水着売り場に直行した。
 何せ、余計なところには寄らない、というのがこのデートの条件だ。琴子としてはランチくらいできたらいいな、という希望は抱いてが、直樹の性格を考えると本当に買い物だけで終わってしまう可能性も高い。
 でもでもパフェくらい…と懲りずに願っているのは、琴子が琴子だからだろう。
 ともかく、琴子は目の前にずらりと並べられた水着に「わぁ!」と声を上げた。
 
(どれがいいかな~。色もデザインも大事よねっ)

 直樹に色目を使う人たちは、絶対セクシー系で攻めて来るはずである。
 負けじと対抗するか…だが、琴子は自分の体が決して世で一般的なセクシーな体型でないことはわかっている。
 無謀な試みとなって笑われるくらいなら、身の丈にあったデザインにした方がいいのだろう。
 だが、それでは対抗できない。
 ビキニとワンピースの間でうんうん唸っている琴子を横目に、直樹はさっさとタンキニのコーナーに歩いて行った。
 琴子はそれには気づかず、ワンピースとビキニのコーナーから何着かを物色した。
 そして、ピンクのビキニと、黄色でフリルのついたワンピースの水着を手に取って試着コーナーへと向かう。
 明らかに無難なのはワンピースの方だが、ビキニも試着するのは琴子の足掻きだ。
 
「こちらでお願いします~」

 やたらと愛想のいい店員に促され、琴子は一番奥のブースに入った。
 平日の昼間にのんびりと水着を見に来る客は少ないのか、ブースの数の割りに使用している客は少ないようだ。
 少なくとも琴子が使用を確認できたのは入口付近の1つだけで、後はがらんと空いている。
 さて脱ぐか、と琴子が荷物を下ろした時、いきなりドアが開いた。
 ぎょっとして正面の鏡を見ると、チェックのタンキニを持った直樹が立っている。

「な、なんだ、入江くんか…びっくりさせないでよ~」

 まだ脱いでいなかったからいいものの、場合によっては悲惨なことになる。
 だが、直樹はけろりとしていた。

「誰かさんが、自分に似合いもしない水着持って入るのが見えたからな。急いで持ってきたんだよ」
「…似合うかどうか、まだわかんないじゃないっ」

 直樹の視線がビキニに向かうのがわかり、琴子はぷいっとそっぽを向いた。
 
「ついでに言うと、お前にその黄色は似合わない。レースも安っぽいし、変」
「………」

 細かい。が、一番見てほしい人に「変」だの「似合わない」だの言われてしまうと、一度は可愛いと思って手にしたはずの水着が、途端に魅力ゼロになってしまう。
 琴子は黄色のワンピースを直樹につき返し、代わりに彼の持ってきたタンキニを受け取った。
 そして直樹を追い出し、まずはビキニを試着することにした。直樹の持ってきたタンキニを後回しにしたのは、せめてもの八つ当たりだった。





 数分後、琴子に呼ばれた直樹は再び試着室のドアを開けた。
 後ろ手にドアを閉め、ご丁寧にカギもかける。そうして琴子を見た直樹は驚いた。
 あれだけ言ったのだから、西垣が狙いそうなビキニは着ないだろうと思っていたのに、琴子はビキニを着て直樹の前に立っていたのだ。

「………」
「ど、どう?」

 直樹の沈黙が恐ろしい。
 琴子は上目遣いになりながら、直樹の意見を待った。
 だが帰ってきたのは、直樹の冷めた声だった。

「俺、別の渡したよな?」
「うん…けど、折角選んだし。試着はタダだし。もしかしたら、意外に似合うかもしれないじゃない?と思って」
「……お前、そんなにビキニが着たいの?」
「いや、絶対何が何でも着たいってわけでもないんだけど……」

 まさか、同僚の看護師が入江くんを狙ってるから牽制です、などとは言えない。
 言葉を濁す琴子に、直樹はこれ見よがしにため息をついた。
 正直なところ、そのピンクのビキニは琴子に似合っていた。縁に白いリボンがついており、胸の谷間で大きな結び目が出来ている。それに、ビキニとは言っても、セットにミニスカートがついている。
 だが、如何せん琴子の肌の白さが際立った。
 大きなタグに「寄せて上げる水着」と売り文句が書かれているだけあって、本来Aカップの琴子の胸も、限りなくCカップに近いBカップくらいに見えている。
 自分だけが見るならこれでもいいけれど…。
 
「そんなに欲しいなら買ってやろうか?」
「え、本当!?」

 まさかの色よい返事に、琴子がぱっと顔を輝かせる。
 
「ああ。ま、着る気になるかどうかは任せるけど」
「……ん?それってどういう……って、ちょっ」

 首筋にキスをされ、琴子が小さく息を呑む。
 琴子は必死に声を押さえ、直樹を睨んだ。

「何するのっ。誰か来たら…」
「俺が付き添ってるの見てるんだし、店員なんて来ねぇよ。後はお前が静かにしてりゃ平気」
「む、無理!」

 むにゅ、と胸を揉まれ、琴子が嫌々と首を振る。
 だが、それが逆に直樹に火をつけた。
 直樹はにやりと笑みを深め、低く琴子に囁く。

「……大人しくしてろよ?見られたら困るだろ?」






        ******







「ありがとうございましたぁ~」

 水着の入った袋を持ち、二人は帰路についた。
 袋の中には二着の水着。一着は本当に慰安旅行で着用するためで、もう一着は――。

「入江くんの馬鹿!」

 ぷりぷり怒りながら、琴子はぎゅっと袋を抱きしめる。
 
「馬鹿はお前。あんな目に合っといて、なんで結局買うんだか…」
「あんな目って、合わせたの入江くんじゃない」
「………」
「そ、それに……二人なら着てもいいって…言った」

 もそもそと口の中で言って、琴子は一人で赤くなっている。
 先ほどの更衣室での出来事を思い出し、直樹は僅かに視線を宙に投げた。やましい事があるようだ。
 珍しく琴子に言い含められた直樹は、何やら思い出して「まぁいいか」と呟いた。
 
「…金貯めないとな」

 続く言葉は聞き取れなかったのか、数歩先行く琴子が振り返ることはない。
 直樹はふっと笑った。
 あの水着を着たいというのなら、確実に自分しか水着を見ることのない場所を用意しなくてはならない。リゾート地にあるプール付きのヴィラでも借りるのが無難だろうけれど、やはり少々値が張る。
 もちろんそんなもの、紀子に言えばすぐに用意するだろう。それもロイヤルスイートなんかを予約して、夫婦仲良く励んでらっしゃい、くらいのことを平然と言ってのけるに違いない。
 だが、それは嫌だった。
 水着を着たいのは琴子で、見たいのは直樹なのだ。自分の女を旅行に連れて行くくらいの甲斐性はある。
 

 先に交差点にたどり着いた琴子が、大きく手を振っていた。

「入江くーん!」

 無邪気なその振る舞いからは、先ほど直樹が目にした「女」は感じ取れなかった。

「やっぱり甘いもの食べて帰ろうよ~!」
「……」

 約束が違うじゃねぇか、と思ったけれど。
 先ほどやらかした無体を思うと、それくらい付き合ってやるかと思ってしまう直樹なのだった。



 END

 



一体何をやらかしたんでしょうね(笑)密室で鏡があって…まあ、何をしそうかはすぐ想像していただけるのではないかと。書こうかとも思いましたが、またしてもパス付きになってしまうので端折りました。
いや、この人そういうのばっかり書いてるとか思われたら冷や汗もんなので(^^;
違います、根はピュアな部分もちょびっと残ってるんです!というささやかなアピールです(笑)

 
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